はじめに
犬を日本からマレーシアに連れていく場合、いくつかの手続きが必要です。
我が家は2026年2月に関空から出発してマレーシアのクアラルンプールへ犬と移住しました。
この記事では実際に行った手続きをまとめています。
- マイクロチップ装着
- 狂犬病予防接種
- 狂犬病抗体検査(日本再入国用)
- マレーシア輸入許可
- 日本の輸出検疫
- フライト手配
- マレーシア入国検疫
また、マレーシア犬を連れていく注意点として、まずマレーシアに入国できなかったり特別な許可が必要な犬種があります。例えば、土佐犬、ピットブルなどは持ち込みが禁止されています。また航空会社によってはブルドック、パグなどの短頭犬種を受け付けていない場合があるため、航空会社の規定も犬種による入国可否については、マレーシア大使館のホームページで詳細を参照してください。
1.マイクロチップの装着
我が家の愛犬はマイクロチップを入れていなかったので、ここから始めました。2022年以降、日本では犬猫の購入・取得時にはマイクロチップ装着が義務化されていますが、愛犬が我が家に来たのは2014年で特にきっかけもないまま、マイクロチップは入れていませんでした。
検疫においてマイクロチップを挿入する前の予防接種はカウントされないため、まずはマイクロチップを入れることが一番初めに必要です。予防接種がいつどれだけ必要かは、狂犬病予防接種の項目で詳しく説明します。
また、検疫においては「ISO(11784及び11785)規格のマイクロチップ」である必要があると、動物検疫所の「犬、猫の旅行 ・短期滞在編」に記載があります。
我が家では、掛かりつけの動物病院でマイクロチップの装着を行い、読み取り確認まで実施してもらいました。念のため事前に電話で病院に確認したところ、特に予約は不要とのことで通常の診察予約をして病院に行きました。このあたりは病院によって異なるので、事前に電話等で確認するのが間違いないです。
簡単な健康チェックののち、装着はあっという間に終わりました。チップの装着と聞くと結構大変な作業なのかと少し身構えていたのですが、実際は長さ1,2cm程の太さ1mm程度の針を背中に刺して終わりでした。これなら、もっと早くにマイクロチップ装着しておいてもよかったなと思うほどでした。
最後に専用の読み取り装置で読み取ってもらいマイクロチップが読めることを確認し、処置は完了しました。帰り際にマイクロチップの装着証明書と自治体への登録方法の書かれた紙をもらい、マイクロチップの処置は終わりました。説明等の時間を入れても20分もかかりませんでした。
マイクロチップの装着にかかった金額は4000円程度でした。
2.狂犬病予防接種
まず日本再入国を行うかどうかにより予防接種の回数は異なります。日本再入国予定がある場合は、予防接種2回と抗体検査が必要です。繰り返しになりますが、2026年現在、マレーシアは指定地域外のため、日本再入国の際に一定の条件を満たさない場合、最長180日間の拘留が必要になります。その条件のうち日本出国前に必要なものが、日本出国時に狂犬病の抗体検査を実施し抗体値が条件を満たしていることです。ほかにも後々必要な条件もありますが、詳細は「指定地域以外から犬・猫を持ち込む際の手引書」を参照してください。
我が家では以下のように考えて、予防接種2回と抗体検査を実施することにしました。
- 日本再入国予定はないが、何か予定外が起きた場合を考えると可能性はゼロとは言い切れない
- すでに10歳を超える高齢犬のため、180日拘留はなんとしても避けたい
- 日本出国前の抗体検査+毎年の狂犬病予防接種の手間 < 再入国時の180日間拘留
ちなみにマイクロチップ装着前の予防接種は回数としてカウントはされないため、
- マイクロチップ装着
- 狂犬病予防接種1回目
- 狂犬病予防接種2回目
- 狂犬病抗体検査用血清採取
の順で実施しました。
しかし、マイクロチップ装着前でも1年以内に狂犬病予防接種を受けている場合は、マイクロチップ装着前の狂犬病予防接種を1回目とカウントし、マイクロチップ装着後の狂犬病予防接種、つまり2回目と同日に抗体検査用の血清を採取する場合、追加の予防接種は1回で済みます。
つまり正しくは最低限必要な手順は下記です。
- 1年以内の狂犬病予防接種 ← 1回目としてカウント
- マイクロチップ装着
- 狂犬病予防接種 ← 2回目としてカウント
- 狂犬病予防接種2回目と同日に、狂犬病抗体検査用血清採取
我が家も毎年狂犬病予防接種を受けているため、本来はこの条件でも実施できたのですが、気づいたのが予防接種を1回済ませた後だったため、2回打たざるを得ませんでした。愛犬の負担を考えるともう少し早く気づいていればと反省です。
この条件については、動物検疫所の「指定地域以外から犬・猫を持ち込む際の手引書」に記載があります。ただし結構長いので読むのは大変です。我が家も実際熟読はしていなかったのですが、検疫所に予約をした際に教えていただき、1回でも可能だったことがわかりました。
検疫所に問い合わせると丁寧に教えてくれるので、サイトを読んでみてもわからないことは早めに問い合わせることが重要だと実感しました。
少し話はそれましたが、狂犬病の予防接種はマイクロチップ装着日と同日でも可能とのことで1回目はマイクロチップ装着後にあわせて実施しました。2回目の狂犬病予防接種は1回目から4週間後以降ということで約1か月開け、さらに10日ほど経ってから抗体検査の血清採取を行いました。以下のような日程で実施しました。
- マイクロチップ装着と狂犬病予防接種1回目
- 約1か月後、狂犬病予防接種2回目
- さらに10日後、狂犬病抗体検査用血清採取、抗体検査機関へ血清送付
狂犬病予防接種にかかった費用は1回3500円で計2回で7000円でした。
3.狂犬病抗体検査
この検査は当初の想定以上に複雑でした。注意すべき点や手順がたくさんあったため、あとの手続きを含めてこのあと別記事にて紹介します。
